近頃自民党も民主党も大連立に浮足立っていますね。
自民党は未曽有の震災に伴う大規模復興事業に手をつけたくて仕方がない模様。
民主党は政権基盤が盤石になるうえ、復興に失敗しても自民党との共同責任になるから上策だと考えている節があります。
いやな感じですねぇ。
この被害を目前にして党の利益をそろばん勘定してほくそ笑んでいる図というのは不気味な感じがします。
私としては、自民党は閣内に入ることは止したほうが良いと思います。
根本的な思想が違うのに、震災復興だけに特化して大臣を送り込んでも、それはあくまで菅内閣の一員なわけで、内閣の意思に従わなければならなくなります。
そうすると大連立自体が早晩崩壊し、ますます政治は混乱するものと予測します。
ただ、物事をスピーディーに決めていくことが、今とくに求められていますので、閣外協力という形で、復興に必要な法案や予算関連法案に協力することがよろしいのではないでしょうか。
面白いのは小沢一郎議員の一派が大連立に反対しているらしいことです。
大連立ということになれば、当然、菅内閣が延命するわけで、一刻も早く菅内閣を引きずり降ろしたかった小沢議員一派は悔しくて仕方ないようです。
どこまでいっても自分および自分のグループの利益が大事なのですね。
太平洋戦争中も、陸軍のなんとか派とか海軍のかんとか派とかが、海軍あって国家なし、陸軍あって帝国なし、ならまだよいほうで、○○大佐一派あって海軍なし、なんてことになって、国家が総力戦をしなければならないときに、足の引っ張り合いをしていたらしいですねぇ。
そんなことで作戦参謀の意地だか見栄だかで勝ち目のない作戦に駆り出された兵隊はお気の毒です。
今回も政治家の派閥やグループやが、これから現れるであろう復興利権をめぐって暗闘を繰り広げるのかと思うといやになります。