大阪都

社会・政治

  勝っちゃいましたねぇ。
 橋下新大阪市長と松井新大阪府知事。
 大阪維新の会の大勝利。
 これで大阪市・堺市が解体し、東京23区のような特別区を創設する動きが加速するんでしょうね。

 大阪市民は嫌じゃないんでしょうか。
 少なくとも大阪市役所職員は猛烈に嫌でしょうねぇ。
 自らが持っている政令指定都市としての権限を失うわけですから。

 でも不思議ですね。

 東京23特別区は、もう30年も前から特別区を廃止して、普通の市町村なみの権限を与えろという運動を繰り広げています。
 23区の住民は全然関心を持っていないようですが。

 ちょうど大阪市と東京23特別区で、真逆の方向を模索しているのですねぇ。
 隣に芝は青く見える、というやつでしょうか。

 いずれにしろ大阪都構想を実現するには、法律の改正が必要で、国会と霞が関を説得する必要がありますが、どちらも冷ややかにこの動きを見ています。

 それとどうしても気になるのが、大阪維新の会が生まれながらに持っている独善的体質。
 橋下新大阪市長は、「この国に必要なのは独裁だ」と言ってはばからない危険人物です。
 せめてもう少し柔らかく、強いリーダーシップを持った指導者が必要だ、くらいの言い方をすればよいものを。

 千葉市在住の私にとっては対岸の火事ですが、大阪維新の会が目指す具体的な姿というのが今一つわかりません。

 しかし大阪市民・大阪府民は大阪維新の会を選んだのですから、その結果得られるかもしれない果実に期待するだけでなく、必然的に訪れる不利益に耐える覚悟が必要です。
 果たして大阪維新の会に投票した人々は、そのことを理解しているのでしょうか。

 郵政解散の時や、民主党が政権奪取した時のように、雰囲気で投票したのだとすれば、そのしっぺ返しをくらうのは他ならぬ大阪市民・大阪府民であることをよくよく承知しなければいけません。

 私は確信をもって予言します。
 大阪都構想は必ず失敗します。
 既得権益を持った集団がそれを死守せんと覚悟を決めた時、急進的な改革者は大抵失敗するものです。

 まあ、お手並み拝見といきましょうか。

「大阪維新」改革を問う―住民のいのち・くらしを守る自治体の役割
大阪自治体問題研究所
せせらぎ出版
橋下徹 改革者か壊し屋か―大阪都構想のゆくえ (中公新書ラクレ)
吉富 有治
中央公論新社

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