今日で天安門事件から24年もたつのですねぇ。
あれは1989年、私が大学生の頃でした。
民主化を求める学生らが大規模なデモを敢行、暴動に発生し、中国政府は人民解放軍を動員し、戦車まで繰り出して自国の若者に銃口を向けました。
犠牲者の数は、今も判明していません。
中国政府は今も天安門事件については口をつぐみ、真相は闇の中です。
当時、ソビエトや東欧などでも民主化を求める運動が激化。
ベルリンの壁は破壊され、東西ドイツは統一し、ソビエト連邦は崩壊し、暗い大国、ロシアが成立しました。
今も旧共産圏諸国は自殺率が高く、なかなか自由民主主義の社会には馴染めない者も多いようです。
今でも共産主義を標榜する国があり、その最右翼が中華人民共和国であり、その他北朝鮮、ベトナムなどがあります。
しかし中国を始めとして、多くは経済的には改革開放に動き、政治的には独裁を敷くといういびつな体制を取っており、このままこの体制が続くはずが無いと思いながら、24年も経ってしまいました。
まして北朝鮮にいたっては、過去何度も飢饉に襲われ、100万単位の死者を出しながら、今なお体制を維持しています。
不思議です。
人間、自由や権利を制限されても我慢できますが、食えないとなったら、死ぬ気で立ちあがるものだと思いますが。
20世紀前半は世界を恐怖に陥れた熱い総力戦、後半は共産主義の猛威が吹き荒れながら、共倒れを怖れて恐怖による平和が保たれた時代として記憶されるでしょう。
100年遅れの世界を生きる覇権国家にして共産主義国家といういびつな大国、中国は、20世紀の悪い面ばかりを引き継いでしまったようです。
なかなか隣国がわが国と価値観を共有し、友好的で平和的な付き合いをすることは難しいようです。
なんであれ、利害がぶつかると、調整は困難なものだと思います。