嫁かず後家・穀潰しからアラフォーへ

思想・学問

 アラフォーという言葉が流行ったのも、もう何年も前のことになります。


 近頃寿命が延びたせいか、娘っ子の時代が長引いているようで、40くらいでも娘っ子気分のお気楽な女性が大勢います。
 羨ましいことです。

 で、私はこれらアラフォーで親元に住み、特定の仕事は持たずにアルバイトなどでよろしくやっている貴族のような御身分の女性たちのブログをいくつか読んでいますが、その上から目線なことは半端ではありません。

 例えば婚活中とかいう女性。
 親の金に任せていくつもの結婚サービスの会社に登録し、三日と開けず色々な男とデートを楽しんでいるのですが、彼女のお眼鏡に適う男は一向に現れません。
 それかあらぬか、デートした相手の男がデブだったの顔が脂っぽかっただの会話が一方的でつまらなかっただの、スマートなエスコートができないだの、悪口ばかりブログに書きなぐっています。

 でも相手の男も多分言ってますよ。
 ブサイクなおばさんのくせに変に上から目線なんだよなぁってね。

 おそらく昔から、こういうタイプの女性は少数ながら存在したものと思われます。
 ただ昔は、嫁かず後家、とか、穀潰し、とか言われていたのですよねぇ。

 少数であればそれは大した問題にはなりませんが、将来の日本社会に暗雲を呼ぶ要素の一つになってしまっては、社会問題に格上げせざるを得ません。
 それはもちろん、アラフォー女性だけの問題ではなく、アラフォー男性の問題でもあり、さらに言えばあらゆる年代の日本人の問題でもあります。


 すなわち、生涯独身率の上昇により、独居老人が増え、それら老人の介護などの問題が大きくなるでしょう。
 また、出産に適した年齢を超えてしまえば、仮に結婚しても出生率の低下にダイレクトに響いてくるので、少子高齢化はますます進むことになります。

 年金制度が始まった頃、一人の年金受給者を約50人の現役世代が支える計算だったそうです。
 それが今、一人の老人を支える現役世代は2.7人。
 いずれ二人の老人を一人が支えるみたいな時代がきたら、年金制度は完全に崩壊し、掛け金を払ってもどうせもらえないのだからそんな物払わず貯金しよう、という動きが出てくるでしょう。

 私は、政治家が言うように改革で今の年金制度を維持することは、どうやったって不可能であろうと考えています。
 入る金が少なければ出すべき金が不足するのは当たり前。

 結局お上は、定年退職するまでコツコツ年金の掛け金を払い続け、定年退職したら年金を受給できる年齢になる前に死んでくれることを願っているとしか思えません。
 年金支給開始年齢を68歳に引き上げようとかいう話も、なるべく死んでもらいたいからでしょうねぇ。

 わが国社会の年齢構成は、のっぴきならないところまできてしまいました。
 しかしだからと言って、大日本帝国時代のように、国家が露骨に産めよ増やせよと発破をかけるわけにもいかず、このままわが国は静かに沈没していくんでしょうかねぇ。

満足できない女たち アラフォーは何を求めているのか (PHP新書)
田中 亜紀子
PHP研究所
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