九州ではひどい豪雨が猛威を奮っているようです。
被災者のなかには、お年寄りや子供も数多くいるでしょう。
たいそう難儀をしていると思います。
お年寄りといえば、義母は80歳になり、足も悪く、しかも子供や施設に世話になるのを潔しとせず、一人暮らしを続けています。
義母を見ていると、避難しなければならない事態に陥った時、それは大変なことだろうと思います。
一方、子供に恵まれなかった私たちには、子供を連れて避難するということがどれほど大変なことなのか、もう一つ分かりません。
ただ、私には9つ離れた弟がおり、言わば疑似子育てを経験しています。
赤ん坊がどのように成長していくか、弟はそれを私に示してくれました。
私は誰よりも弟をかわいがり、弟も私になついてくれました。
それは大人になっても続き、弟夫婦の披露宴では私が司会を務めたほどです。
親族が司会を務めるというのはあまりないのではないかと思います。
さすがに最近は会うこともなくなりました。
これも、親離れしていく我が子を寂しく思う親の心境と似ているのではないでしょうか。
現に、親戚の子供たちと接する私を見て、同居人は子供の扱いがうまいと言います。
それでも、弟は兄弟に過ぎず、本当の我が子とは意味合いが大きく異なるでしょう。
私たちは子供が欲しいと、治療を受けたこともあります。
それは5年も続きましたが、結局できず、諦めました。
世の中には子供がいない夫婦などたくさいいることですし。
子供がいる幸せもあれば、いない幸せもあるでしょう。
いない子に悩まされることはありませんし。
この豪雨で、子を亡くす親がいるとすれば、それは想像を絶する苦しみでしょうね。
そんな不幸が起きないことを願うばかりです。