パキスタンで武装グループ9名が学校を襲い、児童生徒を含め、130人もの死者を出すという最悪のテロ事件が発生してしまいました。
テログループ9名は全員射殺された模様ですが、イスラム過激派によるものと見られています。
史上最年少でノーベル平和賞を受賞したマララさんを襲ったのと同じグループだとか。
それにしてもなんだって丸腰の子供ばかりしかいない学校を狙うのでしょうねぇ。
西洋流の教育が許せないとか、女子に教育を与えるのが許せないとか、諸説入り乱れていますが、どちらにしても、大量虐殺を行うような理由とは思えません。
わが国でも、秋葉原の事件とか、池田小の事件とか、無差別テロは時折発生しますが、ほとんどは単独犯で、犯人が理不尽な怒りに駆られて身勝手に起こしたもので、組織だったものではありません。
単独犯の、世を怨む、あるいは快楽のための無差別殺人と、思想信条を背景にした組織だった無差別大量殺人とは、分けて考える必要があるでしょう。
テロが許されるのは、テロが革命にまで発展し、革命政権が樹立してそれが国際社会で認知された場合だけでしょうねぇ。
道義的にはともかく、結局やったもん勝ちになってしまえば罪に問うことは出来なくなるという道理です。
これはたいへん矛盾に満ちたことですが、過去の人類の歴史を見れば、より多く殺し、より多く破壊した組織が権力を奪取し、それら犯罪行為を全て正当化するという事例は、よくあることで、これはいかんともなし難いことでしょう。
だからこそ、テロが革命にまで発展し、しかもそれが成功して政権を奪取するようなことは決して許してはならず、これは力で抑えこまなけれなりません。
話し合いの余地などありません。
相手は丸腰の子供に銃を乱射するような輩なのですから。
幸いわが国では、オウム事件後、大規模なテロ事件は起こっていません。
オウムの後継団体はもちろんのこと、テロに親和性を持つ団体は全て、常に監視し、暴走を止める不断の努力が必要でしょう。
面倒な仕事ですが、公安の皆さまにおかれましては、ご尽力を賜りたいと思っています。