木曜日がお休みだと、当たり前ですが金曜日1日出勤して週末を迎えます。
お休みの谷間というわけで、勤労意欲がわかず、なんとなくだるく感じます。
それでもやらなければならないことは山積し、私を苦しめます。
持病の双極性障害が寛解に至ってから10数年経ちますから、もう職場で障害者だからという配慮は受けられず、馬車馬のごとく働かされて、60歳の定年及び年金受給だけが心の支えでした。
役人の定年は現在60歳で、本人が希望すれば65歳まで再雇用する義務を事業所は負っています。
とりあえず60歳で定年退職し、退職金をもらって再び就職する、という形を取ります。
再雇用の場合、給料は現役時代の7割程度になりますが、まったく知らない職場に就職しても、おそらく現役の半分ももらえず、しかも新しいことを学ばなけれならないことを考えると、再雇用を望むのは当然で、ほとんどの定年組が再雇用を望みます。
再雇用の場合、フルタイムかパートタイムを選ぶことが出来ます。
そこは気力体力を自己判定して選択することになります。
再雇用を望む者が激増した唯一の理由は、言うまでもなく年金受給開始年齢が60歳から65歳に延期されたことです。
もし60歳で完全引退した場合、65歳までは貯金を切り崩して生活しなければなりませんから、相当貯金があっても、不安が残るだろうと思います。
政府は国家公務員の定年年齢を60歳から少しずつ延長し、最終的には65歳とすることを決めました。
来年度から2年間は、61歳が定年となる予定です。
で、私はどうなるかというと、65歳が定年になります。
今、私は53歳。
あと7年で定年かと思っていたのに、12年に延びてしまいました。
絶望的な気分になります。
嫌なら65歳を待たずに、なんなら明日にでも退職すれば良いですし、年金受給まで貯蓄と退職金で生きていくことは不可能ではないと思っています。
しかし、先般喘息の発作でわずか3日間とはいえ入院して、65歳まで働いたほうが良いかも、という気持ちに変わってきました。
入院中はひどく不安になり、もう死んでも構わないみたいな気分になりました。
たかが3日入院しただけでそんなに不安になるなんて思いもよりませんでした。
治療費は大した金額ではありませんでしたが、これからは病気になる可能性が高まるに違いなく、もし大病をすれば頼りになるのはお金だけです。
少子高齢化の現在、年金制度を支える現役世代は減り続け、そうなれば高齢者も働け、ということになるのでしょう。
移民受入れによって若い世代を増加させるという方法もありますが、これは劇薬です。
移民を受け入れている他の先進国を見ると、独自のコミュニティーを作り、受入先になじむ気すら無い人々が大挙して押し寄せ、社会問題になっています。
差別するわけではないですが、現実問題として、治安の悪化ということもあり得ます。
特にわが国は極めて同質性が高いお国柄。
移民受入れには不安を覚える人がかなり多くいると思います。
その上わが国では国際語とも言うべき英語を話せる人が少ないという難点もあります。
そう考えると、昔よりは今のほうが長生きだし、働ける年齢も上がっていると思いますので、定年延長はやむを得ないのかもしれません。
しかし国家社会のことよりも、おのれ一人、せいぜい家族、係累のことを第一に考えるのは当然のこと。
人間というもの強欲で、自分勝手で、他人のことなどどうでもよい、愚かな特質を持っています。
少なくとも私はそうです。
であるからこそ、定年延長を忌避せざるを得ません。