11月29日の父の本葬の前に、最後のお参りに実家に行って来ました。
次はもう父は墓の中。
淋しいような気もしますが、世の中は生きている人間を中心に廻っています。
死んだ者には、礼をつくしつつも、消えていっていただかなくてはなりません。
父の死後、母は兄夫婦とその子どもたちと同居を始めましたが、嫁姑の関係は良好なようで、まずは安心しました。
少なからぬ金額を、遺産として受け取りました。
母が私を呼んだのは、この遺産の相続の意味合いが大きかったものと思われます。
ありがたいことです。
実家は本葬に備えて畳の張替えをすませ、30畳の座敷、本堂、茶室、離れ、みな新しい畳の香りが漂い、清浄な空気に包まれていました。
父の本葬で畳が日に焼けていたのでは格好悪いですからねぇ。
私の体重のことは、昔に戻ったとか、格好良くなったとかいう評判で、もっとガリガリに痩せている姿を想像していたようです。
学生時代の体重に戻っただけですから、当然と言えば当然なのですが。
NHK松山放送局製作の種田山頭火を扱った番組のDVDを置いてきました。
後でじっくり見ると言っていました。
私としては、私の姿があまり元気がなくて、気に入らないのですが、それも病ゆえと思えば致し方ないことです。
こうして一つ一つ、ライフ・イベントは進んでいくのですねぇ。
そして気がつけば、骨となって石の下に入れられるわけです。
そう思うと人生なんて呆気ないものです。
しかし生きている以上、目の前の仕事を地道にこなしていく以外仕方ありません。
面倒なことですが。
しかし生きるということはそもそも面倒くさいもの。
それを一々面倒くさいと嘆いていては、幸せな生活は送れません。
ライフ・イベントを楽しむ心の余裕が欲しいものです。