宵寝

精神障害

 最近疲れているのか、夕食をしたためてリビングのホットカーペットに横になっていると、うとうとして、二時間くらいも宵寝してしまいます。

 休みの日はそういうことはないのですが、仕事から帰るとやっぱりつかれているんでしょうかねぇ。

 
 宵寝というもの、なかなか気持ち良いものですが、なんだか時間を損したようね気分になります。

 灰汁桶あくをけの 雫やみけり きりぎりす あぶらかすりて 宵寝する秋


 上の句は凡兆、下の句は芭蕉の手になる連歌の一部です。

 着物を洗った後のたれる水を受ける灰汁桶、その雫の音もやんで、蟋蟀の声が聞こえてきた秋の宵、行燈の油も切れてしまったので早寝しよう、というほどの意かと思われます。  


 私の宵寝はそんな優雅なものではなく、肉体と精神の疲労を回復させるための必死の行為なのでしょう。

 職場では昼食後、必ず30分、畳の部屋で昼寝します。
 携帯のアラームを12時56に鳴らし、不承不承体を起こして事務室に向かいます。

 仕事してるか飯食ってるか寝てるか、平日はどれかに明け暮れているように思いますねぇ。

 体力が欲しいと思います。

 一日働いてもすぐには眠くならない体力。
 それを得たなら、私は激しい精神の運動を開始しましょう。

 鋭い言葉の刃をもって、世相を切りましょう。

 今は体力相応に、くだらぬブログにくだらぬ駄文を書き散らかすのが精いっぱいですが。

 精神の怠惰としか言いようがありません。


芭蕉全句集 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)
雲英 末雄,佐藤 勝明
角川学芸出版

 

連歌と俳諧―了俊・心敬から芭蕉・一茶へ
松本 旭
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