寄附

文学

 尖閣諸島の一部を購入すると宣言した石原都知事。
 購入の足しにしてくれとの寄附が、一億円を突破したそうです。

 頼もしいぞ。
 わが日本人!

 私は寄附と名のつく行為はしたことがありませんし、今後もする気はありません。
 むしろとびおさんチャリティー基金でも作って、寄附してもらいたいくらいです。
 でも私は、不治の病に苦しむ少女でもなければ、震災に苦しむ者でもありません。
 一応、正職員として働いています。
 寄附をする立場であって、寄附を受ける立場ではありません。

 この上は宝くじやロト6で一攫千金を狙う他なさそうです。

 それにしても金というもの、不思議なものです。
 躁状態で派手に遣っている頃、金の心配などしませんでした。
 しかし躁状態から脱して、倹約生活を始めたら、わずかな出費が痛いのです。

 働けど働けど なお我が暮らし楽にならざり  じっと手を見る 
                                    石川啄木

 
私は石川啄木の歌を好みませんが、上の歌は哀感漂っていますねぇ。

 大方のサラリーマンがそう感じているのではないでしょうか。
 現代のサラリーマンは、昔で言えば水呑百姓、いや、被差別民にあたりましょう。

 先日、古い先輩から定年退職の挨拶状が届いていました。
 これからは好きなハイキングなどして楽しく過ごすのだとか。
 羨ましいですねぇ。

 私はまだ18年も働かなければなりません。
 大体定年まで健康に生きていられるんでしょうかねぇ。
 先のことは分からないとは言え、今の健康状態から考えると、はなはだ不安です。
 体が、というより、精神が。

 まぁ、あんまり難しく考えず、その日その日を積み重ねていくしかありませんけどねぇ。

一握の砂・悲しき玩具―石川啄木歌集 (新潮文庫)
石川 啄木,金田一 京助
新潮社


新編 啄木歌集 (岩波文庫)
久保田 正文
岩波書店

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