寒さ早かり

文学

  今日は冷たい雨が降っています。
 そのせいでしょうか、今日はなんとなくだるい一日でした。

 こんな日は、仕事のペースを落としてやり過ごすほかなく、なんとも冴えない感じです。

 いつも元気で、仕事は全力投球というのが理想ですが、そうもいかないのが生身の生き物である私たちの宿命と言えましょう。

 体のバイオリズムというのは不思議なもので、しっかり食って、たっぷり眠っても、駄目な時は駄目です。

 昔のお百姓さんは大変だったでしょうね。
 少々だるくても、腰を曲げて鍬をふるったり、田植えや稲刈りをしなければならなかったのですから。

 冬枯の 野に向く窓や 夕ぐれの 寒さ早かり 日は照しつつ

 島木赤彦の歌です。

赤彦歌集 (岩波文庫)
島木 赤彦,斎藤 茂吉,久保田 不二子
岩波書店

 今日は日は照っていませんが、夕暮れの寒さはいかにも早いようで、大儀な体に堪えます。

 今宵は熱燗はほどほどに、早寝するにかぎるようです。

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