小食の泣き虫

精神障害

 私は15歳の時に高校受験に失敗して涙を流して以来、36歳まで泣いたことがありませんでした。
 泣くほどの出来事なんて何一つありませんでしたし。

 ところが36歳でうつ病を発症してからは、夕陽を見ただけで悲しくて仕方なくなり、号泣するようになりました。

 もともとうつ病は泣き病とも呼ばれるほど、気弱で涙もろくなる病気です。

 で、さすがに夕陽を見ただけで涙を流すような極端なことはなくなりましたが、病気が双極性障害(昔で言う躁うつ病)に進行した今も、昔では考えられないほど涙もろくなりました。

 困ったものです。

 泣きやすい回路が脳の中で確立されてしまったんでしょうねぇ。

 というわけで、羽生選手の爽やかな演技を見ては泣き、41歳の葛西選手の銀メダルを見てその長い苦労をしのんで泣き、メダルに届かずわずかな涙をみせながら「満足感マックス」と笑って見せる上村選手の成長ぶりに涙を流すという情けない事態に立ち至りました。

 発症前は、親が死のうが同居人が死のうが実際に涙がこぼれることはあるまいと高をくくっていましたが、あにはからんや。

 一昨年、3月5日に父が亡くなった後、葬式や法事など他人の目がある所では決して涙を見せませんでしたが、自宅では、父とのあまりにも多く、楽しいことばかりだった思い出を甦らせては号泣することたびたびでした。

 その上わずか1年で体重が24キロ落ちるという信じられない事態に立ち至り、現在の私の体重は49キロくらいで、ベストが53キロですから、はるかに軽く、風呂上がりの私の裸を見て、同居人は「難民みたい」と言って嘆きます。

 ちょうど中学生の頃の体重と同じくらいです。

 胃が小さくなってしまったようで、量が食えないし、ちょっとでも余計に食うとすぐに吐き気をもよおし、気持ちが悪いのでとっとと吐いてしまいます。

 泣き虫と食が細くなったのが、私の現在の最大の問題でしょうねぇ。
 これは精神病薬ではどうにもならないようです。

 父が亡くなってもうすぐ2年。

 1年で落ちた24キロ、その後の1年はほぼ現状維持です。

 時の経過とともに、少しずつ体重が増え、53~55キロくらいで落ち着いてくれればありがたいのですがねぇ。

 今出来ることは、食えるだけ食って、あまりカロリーを消費しないようにし、泣きたい時には泣く。

 これしかないでしょうねぇ。

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