いつも6時20分に目覚まし時計を鳴らし、死ぬ思いで起き出すのですが、今朝はどうにも起き上がることが出来ませんでした。
7時半に起きて、熱を測ったら微熱があります。
熱が出ても、微熱程度なら平気な人もいますが、私は極端に熱に弱いので、今日は急遽休むことにしました。
午前中、風邪薬を飲んでひたすら眠ったら、午後には調子が良くなりました。
そこで、すぐお隣のGEOでDVDを借りてきました。
借りたのは、「少女」。
じつは、湊かなえの原作を、2年ほど前に読んでいます。
![]() | 少女 (双葉文庫) |
湊 かなえ | |
双葉社 |
『少女』予告編
![]() | 少女 DVD通常版 |
本田翼,山本美月,真剣佑,佐藤玲,児嶋一哉 | |
ポニーキャニオン |
![]() | 少女 Blu-ray通常版 |
本田翼,山本美月,真剣佑,佐藤玲,児嶋一哉 | |
ポニーキャニオン |
二人の少女の夏休みを描いたミステリです。
二人の少女は親友同士。
アツコとユキです。
で、アツコはふとしたことがきっかけで学校でいじめられるようになります。
ユキはアツコのためだけに、アツコをモデルにした小説を書き上げます。
しかし、それを読んだ国語教師が勝手に自分の作品として新人賞に投稿。
見事入選してしまいます。
激怒するユキ。
でもどうすることもできません。
アツコはイジメを苦に、ユキは複雑な家庭環境と、小説を盗まれたことを苦に、死にたいと思うようになります。
ある時転校生が来て、親友が自殺し、遺体の第一発見者になってしまったことを語ります。
それを聞いた二人は、人が死ぬ瞬間を見たいと切望するようになります。
夏休みを利用して、アツコは老人ホームにボランティアに行き、ユキは難病の子供たちと友達になります。
複雑で重層的な物語が、二人の美少女を軸に進んでいきます。
普通原作のほうが映画よりも出来が良いことが多いですが、この作品は映画もなかなかの出来です。
でもきっと、女子高時代を親友として過ごした二人も、成長するにつれ、会うことも稀になるのでしょうね。
斉藤由貴の歌ではないですが、卒業するときはずっと友達だと思っていても、過ぎる季節に流されて会えなくなるものです。
それを思うと、二人の美少女も、やがて就職したり結婚したりして、単なる青春の思い出になるのだろうなと思ったら、出会いと別れを繰り返してきたおじさんは、なんだかやるせない気持ちになりました。