近頃マスクをせずに勤務するようになりました。
私の職場ではマスクの着用はとっくに義務付けられなくなっていますが、自主的にマスクを着けている者が多く、コロナへの恐怖は消えていません。
しかし、さすがにこう暑くなってくるとマスクはいかにも窮屈で、恐怖に耐えながらも外す人が少しずつ増えてきました。
私はかつてこのブログで、あまりにも長くマスク生活を続けたせいでマスクをしないとパンツを穿いていないような違和感があり、恥ずかしいと書きました。
じつはこの動機、マスクを続けた理由の大きな部分を占めていたように思います。
マスクを外し始めてから数日は顔が引きつるような感じがしていました。
やっと元に戻ってきたような気がします。
元に戻ったと言えば、よく犯罪者などに、いくつになってもやり直しはできる、なんて無責任なことを言う人がいますが、多分嘘です。
新たな出発はできるでしょうが、それはやり直しではありません。
ある時点に戻ってそこからやり直すなんて、タイムマシンじゃあるまいし、出来るはずがありません。
私で言えば、30代後半に休職と復職を繰り返し、結果合計で2年間ほど休んでしまったことがあります。
そのせいで2年間分の昇給が無く、昇格に至っては一般的な年齢よりも10年間遅れました。
おそらくは退職金にも年金にも影響するでしょう。
何より生涯精神科に通院しなければならないことがしんどいですねぇ。
今働いていることをもってやり直すことが出来たなんて思いません。
結局一生、2年間の悪夢が私の人生に影を落とし続けるのだろうと思います。
障害者差別はいけないことだとされています。
しかし世の中のほとんどは健常者で、健常者が過ごしやすいようにできています。
差別意識が無くならない道理です。
障害者と犯罪者は当然異なり、刑務所帰りの人に対する差別意識は強烈です。
私自身、元受刑者と聞くと身構えてしまいます。
結果出所しても就職できず、また犯罪を繰り返してしまうという悪循環が生まれます。
私は精神障害者というループから抜け出すことは出来ないでしょう。
とっくに諦めています。
世の中には男女差別、人種差別、部落差別、障害者差別、性自認に対する差別など、あまりにも多くの差別があります。
きっと私も人を差別しているだろうと思います。
差別こそ人より優位でいたいと願う人類の宿命かもしれません。