今日は建国記念の日ですね。
せっかくの祝日が土曜日と重なったのは誠に悔しいかぎりです。
休みを一日損した気分。
建国記念の日は、戦前、紀元節と呼ばれ、紀元前660年のこの日、初代天皇である神武天皇が即位した日とされています。
戦後はGHQが紀元節を嫌い、長く祝日ではありませんでしたが、占領軍が去ると国民の間から紀元節復活を願う声が澎湃として起こり、10年近い議論の末、昭和41年に建国記念の日として復活しました。
戦後の歴史学界では、長く、神武天皇を含めて最初の十代は実在しない、神話上のフィクションであるとされてきました。
なにしろ寿命が異常に長いのですよ。
神武天皇は126歳まで生きたことになっています。
しかし近年の歴史学研究の結果、寿命はともかく、神武天皇に相当する人物の実在を否定することはできない、という説に傾いてきました。
時代が変われば常識も変わるということでしょうか。
「日本書紀」によれば、神武天皇は橿原宮で即位した際、
六合(くにのうち)を兼ねて都を開き、八紘(あめのした)を掩(おほ)ひて宇(いえ)にせむこと、またよからずや
と宣言したことになっています。
昨年流行った絆の大切さを説いたものですね。
戦中の八紘一宇の基になった宣言です。
戦後、八紘一宇は侵略の合言葉として忌み嫌われてきましたが、言葉本来の意味は、市民運動家が好む地球市民とかいう気色悪い言葉と大して変わりません。
異なるのは、八紘一宇のほうが地球市民よりも語感が数倍美しいということでしょうか。
奇妙なイデオロギー色を捨ててわが国の神代から古代の歴史を知れば、自ずから、わが国の美しい伝統に思いをいたし、国を愛する心を涵養できるものと考えます。
教育基本法に「国を愛する心を育てる」なんて書いたって、仏作って魂入れずみたいなもので、愛国心など育ちません。
地道に、わが国の営みや古典文学などを教育していくほかありますまい。
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