怒鳴らないで

社会・政治

 いよいよ菅総理が今日正式に退陣表明するようです。
 福島原発の事故では、東京電力社員といわず、原子力保安院職員といわず、海江田経済産業大臣といわず、誰彼かまわず怒鳴り散らし、正確な情報を挙げても信用せず、結局誰からも毛嫌いされ、裸の王様となってしまいました。
 出自が市民運動家ということで、誰でもいいから巨大な組織を悪者に仕立て、攻撃するのが習い性となっていたようです。
 悲しいかな、おのれが最大の組織の最大の悪者になってしまったことに気付かず。

 宇宙人総理、鳩山前総理から菅総理に交代したとき、少なくとも今度は地球人だろう、と思って期待したのですが、浅はかでしたね。
 地球人ではあっても、日本人ではなかったようです。
 悪代官面の官房長官も。

 日本人であることより地球市民であろうと志向する人々が、権謀術数渦巻く国際社会で日本の利益のために働くわけもなく、結果はJapan Passingという形で現れました。

 一般に管理職というのは、部下をおだててその気にさせ、気持ちよく働いて成果を上げるよう導くのが本道であろうかと思います。
 私が接した多くの上司も、そういうタイプが多かったように思います。

 しかしまれに、部下を相手に怒鳴り散らしたり、嫌味を言ったりし、抗議すると、もっと頑張ってもらいたいと思うがゆえの叱咤激励だった、などと醜い言い訳をする輩もいました。

 こういう人は本来人の上に立つ器ではないのに、タイミングが悪かったというか、他に適当な人がいなかったせいで管理職になってしまったもので、本人にとっても、部下にとっても、誠に不幸なことであると言わざるをえません。

 そのまれな不幸が、日本国政府のトップである総理大臣というポストで起きてしまったわけですから、そのための損失は測り知れません。
 とにかくやっとお辞めいただけるということで、初めて菅総理は国益に適う判断を下されたということで、喜ばしいかぎりです。

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