性転換

社会・政治

 今朝の新聞に性同一性障害の特集記事が掲載されていました。
 ホンダの40代後半の男性社員が性同一性障害と診断され、3年の月日をかけて職場の同僚に事情を説明し、はれて性転換手術をうけ、女性技術社員として勤務しているそうです。
 この人には20年連れ添った奥様がいるそうですが、離婚し、今は友人同士として同居しているとか。
 考えられるかぎり、最も恵まれた性同一性患者といえましょう。
 一方、性同一性障害を理由に仕事に就けず、やむを得ず生活保護で暮らしている人も多いとか。

 性転換手術という新しい技術のせいで新たに生まれた問題ですね。
 そんな技術がないころは、女性っぽい男性もしくは男性っぽい女性として生きていくより他なかったでしょう。
 そもそも病気という認識がなかったように思います。

 しかし患者の告白を聞くと、自分の下半身を見て吐き気に襲われ、涙がとまらなくなったとか、膨らみ始めた胸がいやでさらしでぎゅうぎゅう巻いたとか、ほとんど精神疾患としか思えない症状を呈しています。
 精神症状を外科的手術で解消できるならこんなありがたいことはないでしょう。

 日本のタレントにはオカマであることを売りにしている人がたくさんいますね。
 こういう人々はオカマであることに価値があり、性転換手術を受けようとはしません。
 自分の曖昧な性を受け入れているのでしょう。
 するとそれを受け入れられないほど強い悩みを持った人が性同一性障害と診断されるんでしょうか。

 正直私には理解できません。
 しかし理解はできませんが、そういう人々がいて、差別や偏見と戦いながら必死で生きているのだという厳然たる事実は受け止めなければなりません。
 私には性同一性障害の知り合いがいないので、もしかしたら、そういう人にあったら、嫌悪を感じるかもしれません。
 しかし嫌悪を表に出さなければ、それでよいんじゃないでしょうか。
 職場には生理的嫌悪を催すような先輩や同僚がいますが、それを隠して働いていますし。
 私のことを毛嫌いしている人もいるでしょうが、大人の知恵として、そういう場合は最低限の挨拶だけして、接触しなければいいのですから。

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