恩人

仕事

 今週も地獄のように長い5日間が終わりました。

 無事5日間を通えたことに、まずは感謝。

 おまけに5日のうち、一回しか酒を飲みませんでした。
 今夜くらい飲みたくなるかと思いきや、一向に飲む気が起きず、粗末な夕飯を簡単にすませました。
 飯を食ってしまえば、もう酒は入りません。

 明日はかつての上司であり、仲人も務めてくれた恩人と会食の予定。
 就職の際面接官を務めた人で、私と同居人は同じ年に同じ職場に採用されました。
 私たちを出会わせたという意味では、本当の仲人だったのかもしれません。

 この人、新人の時の上司であり、その頃は出世街道をひた走り、日の出の勢いでしたが、ある部署にいる時部下の恨みを買い、厳密にいえば違法行為ながらどこの職場でも持っていた裏金を管理していたことを刺されて停職6か月の処分をくらい、すぐに依願退職。
 その後いくつか文部科学省の外郭団体や私学を紹介されて就職するも、どれもうまくいかず、今は某会社で細々と働いています。

 しかも奥様から愛想をつかされて5年前に離婚。

 人生は何が起こるか分かりません。

 しかしこの人、持ち前の明るさで、今も元気にしています。
 カラ元気かもしれませんが。

 ちょうど私が精神障害を発症した頃、その人はアルバイト生活を脱して某私学の財務部長に就いたばかりで、私は元上司の単身赴任のアパートを訪ね、一夜、互いの傷を舐めあいながら飲み明かしたことを思い出します。

 どういう境遇にあるにしろ、その人が私の恩人であることに変わるわけはなく、私は今も、頼りない新人だった私を厳しく鍛えてくれたことに感謝しています。
 その後、肝が据わった上司という意味では、その人以上の上司に当たったことがありません。
 ずいぶん多くの上司を見てきましたが。

 明日はその人とともに、もう一人の恩人である元上司も駆けつけてくれます。
 この人は頭が良いとは言えませんが、面倒見の良い親分肌の人情家。
 いつも私を気にかけてくれ、特に、精神障害発症のきっかけとなった国立大学の法人化に伴う混乱の前の年に定年退職したのですが、翌年度の法人化に際してもっともハードな役職に私を指名したことを後悔してくれているご様子。
 しかしそれも、私を買ってくれたがゆえ。
 そういうタイミングでその役に就いたことに感謝こそすれ、恨む気持ちなどありません。

 誰かがやらなければならないこと。
 病気にはなりましたが、同僚の誰かが苦労する姿を見るくらいなら、私が苦労したほうがマシというものです。
 
 その人は完全に引退して、町内会などの仕事に精を出しているようで、パワフルなおじいちゃんです。

 就職して22年目。
 おぎゃあと生まれた子供が大学生になってしまうほどの年月ですから、それは色々あるでしょう。

 明晩は懐かしい顔を前にして、同居人ともども、四人でしんみり飲みたいものだと思います。
 

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