せこすぎる都知事の辞職だの、IS支持者による同性愛者が集まるクラブでの銃乱射だの、ニュースを見ているといやになってきます。
また、職場では、外部資金獲得の算段だの、つまらぬ資料作成だの、くだらなすぎていやになります。
そんなとき、私の頭はどういうわけか、世の中で不思議と言われる現象を思い浮かべてしまいます。
不思議なことはたくさんあり、というか私がここにこうして存在していることが一番の不思議ですが、電卓をたたきながら、頭は宇宙の不思議に飛んでいました。
宇宙人の存在は間違いないところです。
宇宙に飛び立った我々地球人こそ、他の星の住民から見れば宇宙人であるに違いないからです。
この広い宇宙には無数の星があり、地球にしか生命が存在しないと考えるのは無理があるでしょう。
しかし、宇宙はあまりにも広いので、知的生命が他に存在していても、地球人と接触できるほどの能力を持っているかどうかはわかりません。
また、地球人が誕生し、しかも文明を築いたのは宇宙の歴史からみればごく最近のことなので、異星人の文明はすでに滅んでしまっているかもしれず、逆にまだ単細胞生物段階なのかもしれません。
時代が一致しないと異星人と接触することは不可能です。
また、人間の五感で感知できないような形状の生物であった場合、接触していても気づきません。
地球外知的生命との接触は、限りなく不可能のような気がしてきます。
SFでは、異星人が地球に攻めて来たり、逆に地球人を導いたり、ロマンティックな物語があまた作られてきました。
ことほどさように、私たち地球人は異星人との接触を求めています。
しかし、もしかしたら、異星人はもっとナイーブで、他の星との交流をあえて避けている可能性もあります。
昔から、じつは米国政府などの高官は異星人と接触している、という噂が絶えません。
何らかの取引をしたとか、あるいは地球にやってきた異星人を捕まえた、とか。
私はキリスト教やイスラム教など、ヤハウェの3宗教に詳しくありませんからよく分かりませんが、神様が宇宙を創造したとするなら、異星人も創造したことになり、異星人との邂逅はかの宗教関係者には都合が悪いような気がします。
逆に、神様とは人間よりもはるかに進んだ文明を持つ異星人だとする説もあり、甚だしきに至っては、異星人が実験場として地球を作った、という珍説すらあるようです。
分からないことに対しては、色々な想像が浮かぶようです。
ガリレオが地動説を唱えてローマ教皇庁から異端の罪で有罪判決をくらってからまだ380年ちょっと。
わずか380年前までは、地球が宇宙の中心に存在し、その周りを星々が回っていたわけです。
また、ライト兄弟が初めて空を飛んでからわずかに113年しか経っていません。
その後66年後には人類は月に降り立っています。
科学の常識も、科学技術も、日進月歩どころか秒進分歩の様相を呈しています。
それを思えば、100年後には、異星人と握手を交わしているかもしれませんね。
そんな夢想にひたることは、楽しいものです。
あ、でもいけません。
電卓を叩く指がお留守になってしまいます。