援助

社会・政治

 日本は長いことODA(政府開発援助)額が世界一の、援助大国であることを誇ってきました。
 それがこのたびの震災で、世界一の被援助国になってしまったそうです。
 日本が長年世界中に援助の手を差し伸べてきたからこそ、今回多くの国々から恩返しの意味で援助を受けられたのでしょう。
 情けは人の為ならずとは、よく言ったものです。

 でも悔しいですねぇ。
 天災とはいうものの、今まで世界に金をばらまいてきたわが国が、頂戴する立場になってしまったのですから。

 しかし太平洋戦争の時も、わが国は一度滅んだのですよねぇ。
 滅んだ国が数十年で世界の主要プレーヤーにのし上がったのは、わが国民の勤勉さと民度の高さの表れだったのでしょう。
 
 今回は広域にわたる大災害ですが、首都圏への影響が軽微であったため、国家としての体をどうにか保っています。
 そしてまた、被災者たちは、民度の高さを発揮し、無用な混乱は起きていません。

 これからどうするか、ということが一番重要ですが、私のポンコツ頭では、妙案は浮かびません。
 財源の問題、原発汚染地域の問題、復旧および復興の具体策。
 
 これらを阻んでいるのが、政治主導という名の官僚干しでしょうねぇ。
 いくら国会議員の先生方が頭脳明晰で優秀であっても、手足となるべきプロ集団を干して、何から何まで政治家で、というのでは、宝の持ち腐れというものです。

 役人なんて、うまくおだてて気持ち良く利用すればよいだけのこと。
 上に立つ人は部下を気持ちよく働かせるのが仕事。
 怒鳴られて気持ちの良い人がいるはずもなく、褒められて悪い気がする人もいないでしょう。
 膨大な人数を抱え、それぞれの専門を持った巨大なマン・パワー。

 簡単なことです。
 大方針を示したうえで、
君らは優秀だ、、やり方は君らに任せる、最終的な責任は自分がとる、と言って官邸でどっかと座って余裕の笑みを浮かべていればよいのです。

 私が尊敬する中曽根先生なら、そうしたんじゃないでしょうか。

わたしがリーダーシップについて語るなら
中曽根康弘
ポプラ社
日本の総理学 PHP新書
中曽根 康弘
PHP研究所

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