昨夜はカルト的な人気を誇るフジテレビの深夜番組「放送禁止」の映画版、「放送禁止 劇場版~密着68日 復讐執行人」を鑑賞しました。
「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」以来すっかり定着した感のあるフェイク・ドキュメンタリー。
事実のように見せるフィクションです。
撮影したけどお蔵入りになった番組、という触れ込みです。
復讐請負サイト、シエロを密着取材することになったディレクター。
やがてディレクターはシエロにのめり込み、シエロの協力者になっていきます。
白い仮面を取ろうとしないサイト管理人の女。
なぜ復讐請負サイトを立ち上げ、殺人をも厭わない違法行為を犯し続けるのか。
そこには管理人の高校時代の暗い記憶がありました。
そして管理人とディレクターの意外なつながり。
人を呪わば穴二つ。
復讐を生業とする者に、当然ともいえる悲劇が襲います。
私はテレビの「放送禁止」シリーズは見ていないのですが、この映画、なんとなく作りが安っぽく、フェイク仕立てにしたことでよけい嘘っぽくなっています。
これなら普通のフィクションとして撮ったほうが良かったんじゃないかと思います。
ただ、安っぽいくらいなので、肩が凝らない気楽な映画だとも言えます。
人間性の恐怖を描きたかったんでしょうが、怖くはありません。
こんなもんか、という感じです。
気楽に楽しみたい向きにはお勧めです。
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