今日、8月12日は日航機が御巣鷹山に墜落した日ですね。
私は当時、高校一年生で、夏休みであるのをいいことに、一日中、テレビを見ていました。
中でも驚いたのは、飛行機が大破するという惨状にも関わらず、生存者が4名いたことですねぇ。
26歳の日航の客室乗務員、34歳の母と8歳の娘、それに、12歳の少女。
12歳の少女が少々見栄えが良いということで、しばらくマスコミが追っかけまわし、アイドル・デヴューするよう口説いている、という噂を耳にしましたが、彼女はそういう誘惑には乗らず、堅実に生きていると聞き及びます。
そして、坂本九が被害者であったこと。
北島三郎と同い年ということで、生きていれば演歌のサブちゃん、ポップスの九ちゃんということで、大看板になっていたことでしょう。
この事件にインスピレーションを得たのか、山崎豊子によって「沈まぬ太陽」という日航と思われる会社の暗部をえぐりだした小説が書かれ、後に渡辺謙主演で映画化もされました。
「クライマーズ・ハイ」という、事故を追う新聞記者を描いた映画もありました。
日本航空は大きな事故を起こしたことがなく、日航への過信を生んでいたことは間違いないでしょう。
10年以上後でしたでしょうかねぇ。
ヴォイス・レコーダーが公開されたのは。
機長の「もう駄目かもしれんね」という変に冷静な物言いが、非常に気になりました。
じたばたしても仕方がない、と腹をくくると、死への恐怖や、乗客を道連れにしてしまう罪悪感よりも、目の前の事態を冷静に考えて、間近に迫った運命の時を受け入れようとするのでしょうか。
乗客の遺書もたくさんみつかりました。
手帳などに殴り書きで家族への感謝や未来への勇気づけが書かれ、涙を誘ったものです。
あれから4半世紀を過ぎて、幸いにしてあれほどの飛行機事故は日本では起きていません。
事故の教訓が生かされた結果だとすれば、少しは救われます。
それにしても飛行機に乗るのはいやですね。
座席は狭いし、Gがかかるのか何となく不安だし、空港と街中は遠いし、海外なんかだと出入国が極めてストレスです。
私はもう一生飛行機には乗りたくありません。
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