日馬富士関がとうとう引退を表明しました。
暴行の問題がこれだけ騒がれれば致し方ないでしょう。
起訴されたり、引退勧告が出される前に決着を着けたということでしょうね。
貴乃花親方の頑なな態度には批判もあるようですが、私は全面的に支持します。
相撲協会の、なれ合いというか、穏便に済ませようとする態度が許せなかったのでしょう。
私事ですが、10年ほど前、職場のトップのパワーハラスメントを許せず、弁護士を立てて抗議したことを思い出します。
あの時も、職場幹部はあの手この手で、弁護士を立てることを止めさせようとし、内容証明を送りつけた後にいたっても、取り下げさせようとしました。
それはほとんど滑稽なほど。
あの慌てぶりは愉快でした。
相談した義父も、定年した先輩も口をそろえて止めたほうが良い、と言うなか、私の実父だけは、徹底的にやれ、と勇気づけてくれました。
それだけで、百人力を得た気分でしたね。
私は職場幹部の説得や、義父、先輩の言葉に耳を傾けることはしませんでした。
それは不正を正さずにおられるか、という私の信念です。
弁護士は頑張ってくれて、①公文書による謝罪、②再発防止策の制定、③和解金100万円の支払い、を勝ち取りました。
貴乃花親方、理事や巡業部長を解任されても、おのれが正しいと信じたことをやり遂げたい、という気持ちなのだと思います。
日本の社会を変えてきたのは、じつは事なかれ主義を排した、いわば変人たちです。
多くの人は、まぁまぁなぁなぁで、雰囲気に流されてことを荒立てようとしません。
それが日本社会の欠点だと思っています。
勇気ある変人こそが、社会を変えていくのだと思いますし、私も勇気ある変人でいたいと願っています。