昨日の大相撲夏場所千秋楽は意外な展開になりましたね。
まず、琴欧洲が突然休場し、栃煌山の12勝3敗が決定。
続いて旭天鵬が豪栄道を破って12勝3敗とし、優勝決定戦が行われることが確定。
今場所の優勝争いを引っ張ってきた稀勢の里は把瑠都に敗れ、巴戦はなくなりました。
平幕同士の優勝決定戦という締まらない展開を盛り上げたのが、旭天鵬の年齢。
37歳9カ月、キャリア20年の大ベテランが、まさかの平幕優勝を果たしました。ボロ泣きですねぇ。
また、モンゴル出身ではありますが、すでに日本国籍を取っているため、何年ぶりかの日本人力士の優勝と、モンゴル出身力士50回目の優勝というおまけまでつきました。
なんだか落語の人情噺を聞くような、旭天鵬のこれまで。
新弟子の頃はつらくてモンゴルに逃げ帰ったこともあるとか。
師匠がモンゴルまで説得に行き、泣く泣く日本に戻り、その後は稽古に精進し、地道に出世していきました。
旭鷲山などと並ぶモンゴル勢1期生で、初土俵が私が就職した年ということで、私とも社会人同期です。
大島親方の娘と結婚し、大島親方株を譲られることが確定しており、モンゴル出身力士として初めての親方となりますね。
同期の旭鷲山はモンゴルで国会議員になりましたし、朝青龍も実業家みたいになっていますね。
相撲界に骨をうずめる覚悟を示していることも、人情噺っぽいですねぇ。
今後大関挑戦ということはないんでしょうけれど、もう少し、おじさんの星として頑張って欲しいものですねぇ。