春樹節

文学

 今日はマンションから出ず、エアコンの効いたリビングでごろごろしていました。
 こう暑いと外出する気が起きません。
 ただ、体重が24キロも落ちたせいか、暑さを感じにくくなってしまったようで、まだ長袖で過ごしています。
 職場で長袖で出勤しているのは、もう私1人なんじゃないかと思います。

 かねてアマゾンで購入してあった村上春樹の新作を半分くらい読みました。

 「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」です。

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
村上 春樹
文藝春秋


 まだ読了していないので、コメントは差し控えたいと思いますが、久々の春樹節、良いですねぇ。

 そう言えば誰かが、村上龍なら、「おれはおまえが好きだ」と書くところ、村上春樹「もしかしたら僕は君のことが好きなのかもしれない」と書くのがかったるい、と言っていましたが、言い得て妙ですねぇ。

 新作にもそういうまどろっこしい表現が多々見られます。
 そういう表現が鼻につくことはありますが、総じて優れたストーリー・テラーであることは間違いありません。
 高校生の頃、初めて「風の歌を聴け」を読んで以来、彼の書くものは全て読んでいます。

風の歌を聴け (講談社文庫)
村上 春樹
講談社

 ノーベル文学賞候補に名前が挙がってから何年も経ちますが、なかなか受賞できないのは、売れすぎているせいではないか、と某評論家が言っていました。

 商業ベースで成功し過ぎると受賞できないというジンクスがあるんだそうで。
 受賞するかどうかは時の運。
 世界に多くのファンが存在することが、彼の作品が優れていることを証明しているのですから、受賞してもしなくても構わないと思っています。

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