昨夜、NHKのディレクタ―が我が家を来訪し、1時間強、話しました。
NHK側は私が熱心に種田山頭火の句を読んでいたのがうつ病による病気休暇中だったということに喰いつき、どんな句によって救われ、また、元気づけられたのか、とか、うつ病回復後、新たに好むようになった句は何か、とかを聞かれました。
また、うつ病発症の詳しいいきさつも聞かれました。
どうも聞いていると、種田山頭火の芸術性について深く掘り下げる番組ではなく、東日本大震災をはじめ、精神的に弱りながら、山頭火の句によって元気を取り戻した人々に取材し、山頭火の句が持つ癒しの力に迫ろうという主旨のようです。
そのため、病気休暇中、近所の図書館で「山頭火全句集」に出会った時のことを再現するような場面や、今は元気に働いている場面を撮りたいとのことでした。
職場での撮影は問題があるので、出勤風景くらいにしてくれ、と頼みました。
そのほかに、10分くらい、山頭火について自由に語る場面を撮りたいとか。
なんとなく変な方向に進んでいるような気がしますが、私の経験がうつ病患者をはじめ多くの精神症状に苦しんでいる人の利益になってくれれば、これ以上の喜びはありません。
流れる心で、この局面を乗り切りたいと思います。