昭和は遠く

文学

 今日は文化の日。
 もともとは明治大帝の誕生日であることを知る人も少ないでしょう。

 降る雪や 明治は遠く なりにけり

 と中村草田男が詠んだのは、昭和六年のこと。

 明治が終ってやく20年後のことです。

中村草田男集 (朝日文庫―現代俳句の世界)
中村 草田男
朝日新聞社

 今、平成の御世も27年。
 昭和は遠くなりにけり、というのが実感です。

 激動の明治時代を生き抜いた明治大帝のご遺徳を偲びつつ、戦争に明け暮れた近代の反省に立って文化的な事柄に精を出そうというのが文化の日の主旨なんでしょうかね。

 しかし生まれついての怠け者である私は、貴重な文化の日を、ただだらだらと過ごしています。