現在放映中の「水戸黄門」第43部は12月で終了し、そうすると時代劇の連続ドラマはNHK大河だけになってしまうのですねぇ。
寂しいです。
私が最も好んだのは、杉良太郎主演の「遠山の金さん」ですねぇ。
小学生の頃、夕方再放送をやっていて、いつも見ていました。
どう見てもお奉行様には見えないべらんめぇの金さん、格好良かったですねぇ。
嫌いだったのが、松平健の「暴れん坊将軍」です。
なんだか将軍なのに田舎っぺなかんじがして、嫌いでした。
中学高校の頃は藤田まこと主演の必殺シリーズでしょう。
民放の時代劇というのは、なんでもありのはちゃめちゃぶりが良いのですよねぇ。
あれぞまさしく架空の江戸時代です。
SFと言ってもよいでしょう。
わが国で時代劇の人気が落ちていくのと軌を一にするかのように、太平洋を挟んだお隣、米国では西部劇が廃れてきていると聞き及びます。
西部劇では、有名なアウトロー、ビリィ・ザ・キッドを描いた「ヤングガン」が強い印象を残していますねぇ。
まだ10代の若いガンマンたちが、復讐のためにある町のギャングを襲う話です。
青春群像劇みたいな趣もあり、鑑賞当時18歳だった私には感情移入しやすいキャラクターでした。
その後「ダンス・ウィズ・ウルブズ」とか、「ラスト・サムライ」とか、ガンマンをヒーローとしてではなく、侵略者の視点で描く映画が増えてきて、それも西部劇衰退の一因ではないかと考えています。
勝新太郎の「座頭市」も最高に格好良かったですねぇ
そういえば、黒澤明は、当初「影武者」の主人公役に勝新太郎を考えていたそうですが、黒澤と勝という巨大な個性がぶつかりあって実現せず、仲代達也主演でカンヌでパルムドールを取ったのでした。
「影武者」が勝新太郎だったらと思うと、わくわくしますねぇ。
テレビで気楽に時代劇を見る機会が減ると、時代劇を支えてきた殺陣師だとか衣装だとかメイクとかの仕事が減って、時代劇の技術が途絶してしまわないか心配です。
一度失った技術を再構築するのは至難の業ですからねぇ。
こうなったらNHKと映画界に頑張ってもらうほかありますまい。

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