暗黒の日とは大げさなとお思いでしょうが。
先般、国連の人権理事会理事選挙が行われ、その結果を見たある人権団体の人が嘆いた言葉です。
人権弾圧を続ける赤い巨大帝国、中国、同じ共産国家のベトナム、キューバ。
女性が車を運転することを認めない唯一の国にして女性差別では名を知られたサウジアラビア。
過去、人権調査の立ち入りを拒否したアルジェリア。
蒼々たる人権無視の国家が当選国に名を連ねています。
これではまるで、町内会で防犯組織を作る時、付け火が癖の男をわざわざ選ぶようなもの。
あるいは、職場などでハラスメント相談員に、セクハラだのパワハラだのを続ける困ったちゃんを任命するような事態です。
これでは人権を蹂躙された人々は何を頼りにすれば良いのでしょうね。
おそらく異形の大国、レッド・チャイナなどは、欧米やわが国などが共有する人権意識は世界普遍の価値では無いとかなんとか言いだして、人権理事会を悪用して人権の在り方は国によって多様だと主張し、自国の人権弾圧を糊塗する挙に出ること必定です。
もともと国際連合なんてご大層な名前を付けてはいても、国家間の利害が衝突すると、何の力も発揮できないことは、過去の紛争に国連がどう力を発揮したかを見ていれば猿でもわかる事実です。
紛争解決に力を発揮したことなど無いのですから。
ここは一つ、お手並み拝見とばかり、新しい人権理事会の言動を見守る他ないでしょうねぇ。