今日であの恐るべき事件から2年が経つんですねぇ。
ノルウェー、オスロ近郊の小さな島でノルウェー労働党青年部に所属する青年約700名が集会を開いていたところ、極右過激派のブレイビクなる32歳の男がボートで島に上陸。
銃を乱射してなんと69人もの人々を殺害しました。
さらに同じ日にブレイビクが政府庁舎に仕掛けた爆弾が爆発、8人が死亡していますから、合計77人もの無差別大量殺人を行ったことになります。
これは単独犯としては世界最多です。
ブレイビクという男、イスラム教徒の移民に対する激しい敵意を持っており、ノルウェーはただちに移民受入を中止することを求めています。
しかも気色悪いことに、わが国がほとんど移民を受け入れておらず、また、侍などのイメージもあってか、日本を純血主義の国として賛美しています。
余計なお世話です。
精神障害による無罪という憶測もあったようですが、犯人自身が精神障害を否定し、法廷で持論を述べるという作戦に出ました。
欧州諸国はほとんど死刑を廃止していますから、死刑になることはないことは分かっていましたが、下された判決をみて、驚きました。
懲役10年~21年の不定期刑。
これがノルウェーの刑法における通常犯罪の最高刑だそうです。
ただし、人道に対する罪は懲役30年ということですが、これはおそらく独裁者による自国民の大量虐殺などを想定しているものと思われますので、個人がどんな凶悪犯罪を犯そうと、最高で懲役21年ということになってしまいます。
私は死刑制度廃止を是とする立場ですが、最高刑が懲役21年というのでは、あんまり軽すぎやしないでしょうか。
他国の刑法ではありますが、世界の常識に反するように思います。
米国のように懲役300年なんていう有り得ない刑罰もどうかとは思いますが。
無差別大量殺人を犯したなら、限りなく終身刑に近い無期懲役が妥当だと思いますがねぇ。