反日色が濃かった中韓。
しかし近年、その悪化は目に余るものがあります。
中国はおそらく骨の髄からの反日ではなく、今はそれが得策と考えて反日を打ち出しているだけで、状況が変ればあっという間に親日に変化するでしょう。
手に負えないのは韓国。
元々彼の地は、中華思想の中で中国皇帝から朝鮮王を拝命し、それをもって中華文化圏の中で中国に庇護されて生きてきた歴史があります。
中華思想では、華夷秩序というものが世界を構成する基本的概念であると考えます。
世界の真ん中に中国があり、周辺に中国皇帝が任命した王が治める地があり、その外側には華夷秩序に従わない野蛮な国々があるというわけです。
当然、わが国は華夷秩序に従わない野蛮な国とされてきました。
以下が華夷秩序を表した図です。
さしずめわが国は、東の野蛮人である東夷というわけでしょう。
中国と国境を接し、中国皇帝に朝貢する朝鮮王は、中国に対する劣等感と、華夷秩序に属さないわが国への優越感を持っていたはずで、野蛮なはずのわが国の植民地になるなど、悪夢のような出来事だったと思われます。
そのため、優越感と劣等感がないまぜになって、戦後68年を経てなお、わが国に対する敵意をむき出しにしているものと想像します。
韓国は戦後長いこと、米国に守られ、彼らにとって居心地の良い華夷秩序から離れていました。
また、同じ自由主義陣営として、米国を介してわが国とも友好関係を築いてきました。
敵の敵は味方というわけです。
ところが近年、中国が経済的・軍事的に力をつけ、米国に対し、太平洋を半分ずつ米中で支配しようなどと、絶対に米国が飲めない提案をするなど、その横暴さはエスカレート。
それを見た韓国は、昔の夢よもう一度というわけで、先祖がえりするかのように中国にすり寄り、伝統の華夷秩序の復活を目論んでいるかのごとくです。
翻って朝鮮半島と同様大日本帝国の支配を受けた台湾は、今も親日的で、特に戦前の日本の教育を受けた老人たちは、一様に日本統治時代を懐かしみます。
以下は台湾の老人たちを取材した映像です。
これはひとえに、国共内戦に敗れた中国国民党が台湾に逃れ、台湾統治を行う過程で、多数の日本の高等教育を受けた台湾人インテリを殺害したことや、大陸から来た人々がひどくマナーが悪く、また、最末端の警官まで賄賂を要求するなど、腐りきった中国大陸の人々を見て、日本人の真面目さやマナーの良さを再認識した結果かと思います。
![]() | 新ゴーマニズム宣言SPECIAL 台湾論 (小学館文庫) |
小林 よしのり | |
小学館 |
そして朝鮮半島と台湾の最大の違いは、朝鮮は華夷秩序の中で中国に最も近い優等生であり、そのためわが国を端から馬鹿にしていたのに対し、台湾は大日本帝国がインフラ整備や公衆衛生を導入するまで、長いこと風土病に侵された野蛮な地として、中国中央からはほとんど犯罪者や野蛮人が住む島として、華夷秩序から外れる野蛮な地と思われていたこと。
そのため、わが国に対する根拠の無い優越感を持っておらず、進んだ大日本帝国によってインフラや教育などの恩恵を受けたことを素直に認めることができたものと思われます。
長い歴史によってそれぞれの地の人々が異なる歴史観や思想を持つのは当然で、中韓のように、日本人の歴史観を中韓と同じようにしろといくら要求しても、それは未来永劫不可能でしょう。
ユダヤ教徒にイスラム教への改宗を求めるようなもので、そんなことを言っても無駄だから世界では異なる価値観を持つ人に対しては、尊重という名の無視を続けるしかないのです。
現在、安倍総理は中韓に首脳会談を積極的に求めることはしない、という態度を取り続けています。
それがまた中韓を刺激していることもまた事実。
安倍総理は過去の多くの日本の総理が行ったような土下座外交を継続する気はさらさら無いようです。
頼もしい。
これからもわが国政府は、中韓に対しては、何を言われようと最低限の反論だけして、ほぼ無視する他ないと思います。
歴史観や価値観を同じにしろ、などという有り得ない理不尽な要求を彼らが続けるかぎりは。