未熟児

精神障害

 雨に閉じ込められて1時間半も昼寝してしまいました。
 おかげで、頭すっきり。
 放送大学で履修している今日のメンタルヘルスの印刷教材をなんとなく読んでいました。
 そこに、差別的ともとれる記述が。

 未熟児の場合、母子が引き離されて乳幼児期を過ごすため、適切な愛情関係を築くことが難しく、長じて精神疾患を発病する可能性が高いそうです。

 へぇ。

 私は予定日より二ヶ月早く生まれ、1,800グラムの未熟児だったんですよねぇ。
 幸い保育器に入るほどではなかったらしいですが、未熟児ゆえに30代半ばに達して精神障害を発病した、なんてしたり顔で言われると、ドン引きしますねぇ。

 私と母の関係性はごく普通で、べつだん愛情を感じなかった、ということはありません。
 世間並みだったと思います。
 人並み外れて強い愛情を受けたという覚えはありませんが。

 西洋の心理学だとか精神医学というもの、何か勘違いしている点が多々あるような気がしますねぇ。
 なんでもかんでも性欲に結び付けようとしたフロイトをはじめ、どこかもっともらしい理屈をつけて、それで満足しているような気がします。

 そうかと思うとロボトミー手術という暴力的な患者をほとんど廃人にしてしまう手術が、かつてはさかんに行われていました。

 精神病といっても、それは脳の障害と見るべきで、生育環境や経済状況を過大に評価することは、精神病患者への差別を助長するような気がします。

 私は以前このブログで、WHOの健康の定義を引用しました。

 Health is a dynamic state of complete physical, mental, spiritual and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.

 英語は苦手ですが、私なりに解釈すると、健康は、単に疾病または虚弱ではないということではなく、肉体的、精神的、霊的に完全で、且つ社会的に活発な状態です、といった意味になろうかと思います。


 青い部分が2010年12月8日の記事の引用です。

 そうだとすると精神は肉体と直結し、さらには霊性とも密接不可分に結びついています。
 未熟児だからとか貧乏だからとか虐待を受けたからとか、あんまり強調しても仕方ありません。

 要はこれからどれだけ健康でいられるかを考えるべきで、そういう意味では行動療法や、それとの類似が認められるわが国発祥の森田療法のほうが、より有効であるような気がします。

今日のメンタルヘルス (放送大学教材)
石丸 昌彦
放送大学教育振興会



森田式精神健康法―この名著が「自分のこころ」を強くする (知的生きかた文庫)
長谷川 洋三
三笠書房



方法としての行動療法
山上 敏子
金剛出版

 

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