今朝、体重を量ったら、52.7キロになっていました。
成人以降、53キロを切るのは初めての経験です。
ついに未知の世界に足を踏み入れてしまいました。
体重計の数字を見て、私の脳裏には、体重減少の原因となった、3月5日の父の死を思い起こさずにはいられませんでした。
浅草寺病院の辺りはうっすら雪が降り、寒い日でした。
病室からは、浅草寺の五重塔が輝いて見えました。
あれほど鮮烈で美しい仏塔は他に知りません。
そしてその威容を前にして、あれほど巨大に見えた父は、衰え、小さくしぼんでいました。
五重塔の強烈な美は私を圧倒し、父の小さくなった姿は私を打ちのめしました。
あれからもうじき八か月。
私の体重は21キロも落ちてしまいました。
正直、こんなことが私の身に起ころうとは想像もしていませんでした。
3~5キロくらいは落ちるかもしれないと思っていましたが、21キロとは。
しかし、私の精神はいたって元気なのです
私の過去の精神病歴を考えれば、精神に変調を来しそうなものですが、なぜか今回は胃袋に来たようです。
腹も減るし三度の飯を食ってもいるのですが、すぐに腹が張って、以前の半分くらいしか食えなくなってしまいました。
つい一年前の写真と今の私を比較すると、まるでダイエット器具やダイエット食品の使用前・使用後のようです。
一年前は腹が出て、頬にたっぷりと肉がついています。
今は腹はへこみ、顔の肉も落ち、何より首から胸板にかけてひどく痩せました。
世の中にはダイエットに励みながらなかなか成功しない人も多いでしょう。
そうかと思うと分けも分からず経験したことの無い状態まで落ちてしまうこともあります。
まだまだこれから、様々な危機的状況を迎え、乗り越えていかなければならないんでしょね。
生きるとはしんどいことです。