李登輝元総統、公金横領?

社会・政治

 台湾の李登輝元総統が公金横領の罪で起訴されましたね。
 李登輝元総統といえば、京都帝国大学を卒業後、帝国陸軍少尉として任官し、「自分は21歳まで日本人だった」と自称する大の日本びいき。

 台湾では独立派の重鎮と目され、大正12年生まれながらかくしゃくとして台湾独立の夢や、おのれを支えた日本精神について熱く語る旺盛なおじいちゃんです。

 起訴された時点なので有罪かどうかはわかりませんが、火のない所に煙た立たず、と申します。
 まして大物政治家の金がらみの疑惑となると、晩節を汚したということになるんでしょうねぇ。
 李登輝元総統といえど、権力に伴う甘い汁の誘惑には勝てなかったということでしょうか。

 日本では中曽根康弘先生田中角栄と同世代。
 田中角栄はロッキード事件でみじめな末路を迎えましたが、中曽根先生には金銭にまつわる疑惑は一切なく、今も老政治家として大所高所から若い政治家を指導しています。
 ああいう人のことをパワー・エリートというんでしょうねぇ。

 私が中学生から高校生にかけて中曽根先生は総理大臣を務め、マスコミから右翼の悪魔みたいに書かれていましたが、私はその当時からファンでした。

 テレビ画面からでも、他の政治家にはない、後光のようなものが感じられたんですよねぇ。

 田中曽根内閣なんて悪口を言われていましたが、なんと言われようと総理がうんと言わなければ物事は動かないんだから、自分がしっかりしていれば後ろから操られるなんてことはあり得ないんだ、と言っていましたっけ。
 レーガン元米国大統領と厚い信頼関係を築き、西側の主要プレーヤーとして、共産圏崩壊を主導しました。
 米国大統領がホワイトハウスでの朝食に招くことは極めて異例で、過去、英国首相以外では、中曽根先生ただ独りしか招待されていないそうです。
 よほどあのバーコード親父がお気に入りだったと見えます。
 中曽根先生レーガン元大統領を日の出山荘に招き、お揃いのちゃんちゃんこを着て法螺貝なんか吹いていましたね。

 そして、今。
 かつて大日本帝国臣民にして帝国軍人であったことを今も誇りにし、日本精神を心のよりどころとする李登輝元総統が起訴。
 こうなったら変な隠しだてなどせず、潔く、すべてを明らかにしてもらいたいものです。
 また、もし無罪なら、徹底的に身の潔白を主張してほしいと思います。

自省録
中曽根 康弘
新潮社
保守の遺言 (角川oneテーマ21)
中曽根 康弘
角川書店(角川グループパブリッシング)
台湾の主張
李 登輝
PHP研究所
誇りあれ、日本よ―李登輝・沖縄訪問全記録
日本李登輝友の会
まどか出版
「武士道」解題―ノーブレス・オブリージュとは (小学館文庫)
李 登輝
小学館

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