東京大爆発

文学

 旧正月(春節)を迎えた中国では、一億人以上が民族大移動。
 さすがに人口大国。
 スケールが違います。

 中国では、春節を花火を上げたり爆竹を鳴らしたりして祝うのだとか。

 そんな中、某花火メーカーが東京大爆発という名称の花火を売り出して、これが大評判だとか。
 数百円で東京を火の海の海にできる、と大喜びのご様子。

 しかしあんまり悪ふざけが過ぎるということで、当局は東京大爆発の回収を始めたんだとか。
 庶民の憂さ晴らしくらい、大目に見たら良いでしょうに。

 そう言えば昔、筒井康隆「日本以外全部沈没」というブラックな小説を発表しました。
 もちろん、当時大ベストセラーとなった小松左京「日本沈没」のパロディです。
 どちらも映画化されましたね。

 日本以外のすべての国が海に沈んでしまい、辛うじて日本に逃げた外国人たちは、日本では3等国民として差別され、日本人はみなお大尽のように威張っているのです。

 そのうちソビエトが北海道を寄越せと言ってきたり、1等国民になるために日本人の男との結婚を切望する外国人女性が大勢日本人男性ならだれでもいいとばかり、日本人男性はもてもてになっちゃったり。
 ハチャメチャぶりが素敵でしたね。

 いずこの国も、他国を貶しめて、優越感に浸るのがお好きと見えます。

 それにしても中国政府は庶民に比べると冷静ですね。
 少しは世界が見えるようになったんでしょうか。

 だとしたら喜ばしいかぎりです。

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