東京電力、受刑者に補償

社会・政治

 奇っ怪なニュースを目にしました。

 福島刑務所の受刑者約80人から損害賠償請求がだされ、東京電力は無条件でこれに応じたというのです。
 なんか変です。
 刑務所は堅牢な建物で、原発事故で被害を被ったという話は聞いたことがありません。
 また、建物に被害があったとしても、それを修理するのは刑務所を管轄する法務省。
 賠償するなら法務省へ、でしょう。
 また、原発事故によって食事が減らされたとか、あるいは放射性物質を含んだ食い物を供されたという話も聞いたことがありません。

 平たく言えば、受刑者は原発事故でなんら損害を被っていないと考えるのが常識的な判断でしょう。
 むしろたまたま福島刑務所に収監されていたことが幸いして、何万円かのお小遣いを出所後もらえることになった、と見るべきでしょう。

 東京電力の住民への賠償については、多額の公金が投入されており、被害を被ったと主張しただけで無条件でもらえるなど、まして刑務所で普段通り生活している受刑者でももらえるなど、大人の常識に照らせばブラック・ユーモアみたいなものです。

 東京電力社員のみなさまにおかれましては、原発事故以来殺人的な忙しさのなか、様々な業務にあたっておられると推測します。
 そのような立場のみなさまに、同じサラリーマンの一人として、ご同情申し上げます。
 
 しかし忙しい時ほど、慎重に、ミスなく、事を運ばなければなりません。
 善は急げ言いますが、急がばまわれとも申します。
 慌てて事を進めてミスを犯した場合、そのミスをカバーするためにさらに倍する仕事が発生してしまいます。

 ここはどっしり腰を据えて、慌てず騒がず、落ち着いて正しいやり方で仕事を進めてほしいものです。

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