松の内

文学

 いつも分からなくなるのですよねぇ。

 正月飾りをいつ処分すればよいのか。

 1月7日だったような、15日だったような。

 で、調べてみたら、以下のようなことのようです。

 もともと、鏡開きは松の内が終わった後の1月20日(旧暦)に行われていたそうです。
 しかし、徳川家光が慶安4年(1651年)4月20日(旧暦)に亡くなった際、徳川幕府のお膝元である関東では1月20日を忌日として避けるようになりました。



 鏡割りは1月11日に行われるようになったが、松の内の間に鏡開きを行うのもおかしいということで、松の内自体も1月7日までに短縮されたとされています。
 地域によって松の内の期間が異なるのは、こうした関東での風習が全国に広まらなかったためと考えられているそうです。

 けっこういい加減に決めているのですねぇ。

 確かに七草がゆを食う1月7日で松の内が開けるというのは実感としてしっくりきます。
 そうすると明日まではまだおめでたいお正月ということで、もう一つやる気が涌かないのも道理です。

 正月の 子供に成て 見たき哉

 小林一茶の句です。

一茶句集 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)
小林 一茶
角川学芸出版

 お正月というのは子どもの時分、お年玉をもらえたり、普段しない遊びをしたりして楽しかったものですね。
 なんとなくノスタルジックな句に思えます。

 手に触れて 嬉しかりけり 正月の 緋繻子の帯の 清さ冷たさ 

 山川の なほきはやかに 寒き色 なす正月の 紅梅の花

  いずれも与謝野晶子の和歌です。

与謝野晶子歌集 (岩波文庫)
与謝野 晶子
岩波書店
与謝野晶子全歌集
与謝野 晶子
古典教養文庫

 こちらはノスタルジックというより美的ですねぇ。
 冬の冷たい空気が、いっそ心地よくさえ感じられます。

 冬来りなば春遠からじ。

 暖かい春が待ち遠しい、底冷えのする仕事始めではありました。 

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