今日は新古今和歌集の撰者、藤原定家の命日だそうです。
床の霜 枕の氷 消えわびぬ 結びも置かぬ 人の契りに 藤原定家
霜も氷も同じことですが、床と枕とで表現を変えているのは、いかにも新古今和歌集らしい高度な技法ですね。
下の句で急に女の厭らしさが出ているのが残念です。 藤原定家です。
この時期、藤原定家といえば、次の和歌にとどめを刺すでしょう。
見わたせば 花も紅葉も なかりけり 浦の苫屋の 秋の夕暮れ
なんとも寂しげな和歌ですね、こういう枯淡の境地に達するには、どれだけの和歌を詠み、修行しなければならないのでしょうか。
もちろん私でいえば、研究教育機関での事務職が、修行にあたるわけですが、これがなかなか枯淡の境地からは程遠いのですよ。
事務員にも教員にもいやなやつはいっぱいいるし、何かと逃げ腰の管理職はいるし。
結局人にもまれるのが、私の修行なんでしょうかねぇ。
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久保田 淳 | |
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