最近、私はプライベートではほとんど着物で過ごしています。
今日も父の形見の麻の着物で過ごしていました。
で、お昼、パスタを食したのですが、気をつけて前かがみで食っていたのに、小さな染みをこしらえてしまいました。
インターネットで調べたら、化繊の着物で無い限り、なるべく早く染み抜き専門店に持って行け、とあります。
近所に白洋社があり、ここはもともと着物洗いを専門にしてスタートした店だとかで、今も着物の洗濯や染み抜きには定評があるとのことで、別の着物に着替えて早速持ち込みました。
もう還暦は過ぎているであろう、ベテランの女性店員が出てきて、染みを確認したのですが、その際、手垢をつけるな、というくらい何度も父の形見をなでます。
なんでも麻の着物としては最高級品だそうで、肌触りが抜群なうえに、本来皺になりやすい麻という素材ながら、形が崩れないような細工を施しているのだそうです。
父の形見だと教えると、そうでしょうねぇ、今は多分ここまで良い物は作っていないはずですから、としみじみしていました。
そうとは知らず、私はこれが麻のスタンダードなのかと思っていました。
大事にしなければいけませんね。
父は着物にしろスーツにしろカジュアルにしろ、身につける物には気を使う洒落者でもありました。
染み抜きには時間がかかるとのことで、急激に涼しくなったこの頃ですから、もう今シーズンは着られないでしょう。
来年は大事に着たいと思います。
あらためて、亡き父に感謝します。
今日で夏休みも終り。
明日から仕事です。
憂鬱ではありますが、憂鬱なことをしないと飯の種が手に入らないのだから仕方ありません。