楽しみや喜びが、必ず痛みを伴うものなのだとしたら、私たちは何を楽しみに生きれば良いのでしょうね。
私のお気にりのバンド、サンタラに、「joy & pain」という意味深長な曲があります。
joy(楽しみ)とpain(痛み)は、いつも一緒の仲良しの双子という設定で、ブルージィに歌い上げてみせます。
両面観ということが大事だという人が大勢います。
物事には良い面と悪い面があり、その両方を覚悟して見据えよ、ということでしょうか。
そしてまた、白黒はなく、世の中は灰色でできているのだ、とも。
私の思考はわりと単純で、良い物は良い、悪いものは悪いと、白黒をつけたがる癖があります。
それはむしろ欧米やイスラム社会などの一神教の世界に見られる考え方で、わが国や東洋の国々では諫められるべき思考パターンです。
私もまた、明治以来の西洋崇拝に陥った愚かな日本人の一人だったということでしょうか?
それでいて、多様性を認めることの重要さを、このブログでもたびたび述べてきました。
私の思考は分裂気味なのかもしれませんね。
他人には多様性を認めろと説きながら、おのれのこととなると途端に白黒つけずにいられないという具合に。
しかしそれならそれで、私は構わないのではないかと思うのです。
なんとなれば、そのような分裂もまた、多様性の中の一個であって、当然尊重されるべきものだからです。
三つ子の魂百まで、とか申します。
私の分裂がもって生まれたものならば、堂々と貫くしかない、と思わずにいられません。
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田村キョウコ,砂田和俊 | |
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