権力とM

社会・政治

 現在、民主党代表=総理大臣の座をめぐって、熾烈な権力闘争が繰り広げられていますね。
 こんな実力者同士のガチンコ対決は久しぶりです。
 2001年に小泉純一郎が橋本龍太郎を抑えて勝利して以来ではないでしょうか。
 その後小泉内閣は五年の長期政権になり、やりたい放題やりつくしました。
 あの異様とも思える小泉人気と、数年後にくる民主党フィーバーを見ると、世論の風は簡単に右に吹いたり左に吹いたりするのだな、と空恐ろしくなります。

 小沢議員か菅総理かどちらになるかはわかりませんが、この二人のどちらかが、日本の最高権力者になります。
 当然のことながら、権力者は合法的に暴力を行使する権限を持ちます。
 警察官は警棒を持ち、短銃を所持していますね。
 自衛隊は世界でも有数の強力な軍隊です。
 陸・海・空については、次のように揶揄されているそうです。
  


  • 陸上自衛隊「用意周到 動脈硬化」


  • 海上自衛隊「伝統墨守 唯我独尊」


  • 航空自衛隊「勇猛果敢 支離滅裂」


  •  人間には権力欲というのがあって、これは他人を実力で支配することを望む、というのが本音であろうと思います。
     特に男はその傾向が強く、小沢議員の立候補が決まってからの菅総理の生き生きした様子は、力でねじ伏せて、誰にも影響されない強い権力を握ろうとするものに思えます。

     権力の面白さは、少々無理難題をふっかけても、支配される側はそれに従容として従うことでしょう。
     従うどころか、権力者に忠誠を尽くし、命まで投げ出す輩が存在します。竹下元総理がリクルート事件で危機に陥ったとき、全てを知る秘書の青木氏は自殺してしまいました。
     親分たる竹下元総理に泥が被らないように、ということでしょうか。
     これを可愛そうと見るか、男子の本懐と見るか、意見は分かれるでしょう。
     私の想像では、青木氏は忠義の死に酔い、マゾヒスティックな快感を覚えながら死んだのではないかと思います。

     例えば武士道において、忠義ということが強調されます。
     それを倫理規範としてとらえている間は問題ないのですが、そこに浪漫的美を見出し、マゾヒズムに酔ってしまうと、悲劇が生まれます。

     権力者は社会的にはサディスティックな役割を求められます。
     そして強力なリーダーが登場すると、大衆は羊の群れと化し、リーダーの言うがままになることを喜びとするようになります。
     Mです。
     しかし不思議なことに、SMクラブなどでは社会的地位が高い人はマゾヒストが多いのだそうです。

     権力については、政治学や社会学、人類学等で様々な考察が行われています。
     私は、権力者とSMというテーマで調査したら、面白いのではないかと思います。
     もっともそれには、学者先生では無理でしょうね。
     ずうずうしいフリー・ジャーナリストでないと。



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