今年は現在の日本橋が完成して百周年だそうで。
日本橋の三井記念美術館で日本橋架橋100年を記念して、橋ものがたりという展覧会をやっていたので、観にいきました。
内容は、茶器や工芸品などで橋の模様があるものや、橋が描かれた日本画を総合的に展示するもので、日本橋とは直接関係がなくても、橋が描いてあればよい、ということのようでした。
正直言って、これは、という名品はありませんでした。
つながりは橋だけなので、雑多なイメージがぬぐえません。
そうはいってもさすがに広重の有名な「大川橋 あたけの夕立」には見惚れました。
ゴッホがこの絵にほれ込んで模写したことで有名な作品です。
もう一つ、北斎の「飛越の堺 つりはし」も迫力がありました。
あまりに暑かったので散歩はせず、三越の美術品ギャラリーを冷やかしました。
美術品はほとんど美術館で観るので、デパートで観るとまったく違った視点になります。
つまり、値札がついているのです。
小さな茶器に2千万円の値がついていたり、絵画作品も軒並み100万円を超えていました。
絵描きも当たると大きいのですね。
ふだん値段のことなど考えず、その作品が私の精神に感応するかどうかだけを基準に観ていたので、値札の威力を思い知らされました。
高いというだけで立派な作品に観えてしまうのだから不思議です。