正法眼蔵随聞記

思想・学問

 「正法眼蔵随聞記」を読みました。
 以前から、「正法眼蔵」に挑戦してみたいと思っていたのですが、あまりのボリュームに恐れをなし、今だに読んでいません。
 ある人にその話をしたら、「正法眼蔵随聞記」を勧められました。
 こちらは道元の弟子が道元の言葉をメモしたもの、という形式をとっており、岩波文庫で150ページ弱と、一気に読める量です。
 詩篇を読むような感じです。

 感想を言えば、イメージどおりの道元禅師が、そこで話しているかのように浮かんできたことと、その言葉の厳しさです。
 私はまるで、自分が責められているように感じました。
 
 特に心に残った言葉。

寡人仁ありて人に謗ぜられれば愁ひとすべからず、仁無ふして人に讃ぜられれば是れを愁ふべし

 私はまさに、これと全く逆です。

正法眼蔵随聞記 (岩波文庫)
懐奘
岩波書店