歴史的根拠

思想・学問

 東京都教職員組合が、内部資料で、竹島を、日本領土とする歴史的根拠がない、として、日本領だと教育することは子どもたちに偏狭なナショナリズムをうえつける、などと記載していたそうです。
 公教育の場でそのような教育がなされるとしたら、怖ろしいことですねぇ。
 日本政府の見解と真逆のことを税金を遣って教育することは、著しく正義に反しますねぇ。

 領土問題に関しては、歴史的根拠があると言える場所は地球上に存在しないと私は考えています。
 ハワイは米国領ですが、かつては独立国でした。
 米国自体、ネイティブ・アメリカンから土地を略奪して建国しました。
 英国はかつて日の沈まない帝国と言われるほど、世界中を所有しました。
 フィンランドは長いことロシア領でした。
 イスラエルにいたっては、2000年も前にそこに国があったからという理由で、パレスチナ人が住んでいたのに強引に建国しました。

 歴史的と言う場合、いつ、どこが、どの国の領土であったか、ということが問題になると思いますが、えてして支配者は長い歴史のなかで二転三転するので、こっちの言い分が正しくてあっちの言い分が間違っていると決めつけることは不可能でしょうね。

 ただ、どこの国も領土問題を抱えており、それは概ね比較的近い過去に支配者が代わったことが原因になっていると思われます。
 領土問題が存在する間は、何が何でも退いてはいけません。
 なぜなら時間の経過とともにそれは既成事実となり、領土問題そのものが無くなってしまうからです。
 どうせ理屈で領土問題が解決することなどあり得ないのですから、一度領有を主張したら、返ってこないとわかっていても、永遠に主張し続けなければなりません。

 国際情勢は明日変わらなくても50年後、100年後は劇的に変化しているでしょう。
 であればこそ、偏狭なナショナリズムなんて馬鹿げたことを理由に領土領有の主張を弱めてはいけないのです。
 ナショナリズムなんて、多かれ少なかれ偏狭なものなのですから。

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