減薬

精神障害

 今日の夕方、三週間に一度の精神科の診察でした。

 4月以降、直属の上司、及び私のラインにいる部下五人のうち二人が代わり、毎日質問攻めで、自分の書類仕事が終わらずに残業が増えたことを訴えました。

 しかし、私は肉体的にはともかく精神的にはやられていません。

 どうしてよいかわからない状況ではなく、単にやらなければならない仕事が多いだけだからと思われます。

 現に私は日々元気に過ごしています。

 すると主治医は、ずいぶん長いこと順調に出勤できているので、さらなる減薬を勧めてきました。

 今私が飲んでいるのは、
   坑躁剤としてリーマスが朝夕2錠。
   抗不安薬としてソラナックスが頓服。
   抗うつ薬としてリフレックスが就寝前3錠。

 これを、抗うつ薬のリフレックスを3錠から2錠に減らそうというのです。

 私に嫌ながあろうはずもありません。
 正直言って、もう抗うつ薬は完全に切っても良いと思っているからです。

 しかし主治医は減薬には慎重です。
 過去の減薬に際しても、同じ薬を四か月以上続けて様子を見、大丈夫そうでも必ず私の同意を求めます。

 精神科医としては名医なのではないかと思います。
 主治医と患者が同意の元に薬を減らしていくわけですから。

 ここまで薬が減って、もはや抗うつ薬は気休め程度の量になりました。
 抗不安薬は頓服なので、飲もうと飲むまいと私の勝手です。
 唯一、坑躁剤のリーマスだけは減りません。

 うつ病は誰もが罹りうる一般的な精神病ですが、躁鬱病は統合失調症と並ぶ本格的な精神障害です。

 私は最初うつ秒と診断され、後に躁状態が現れ、躁うつ病に診断が変わりました。
 うつ状態は自殺の危険がある危機的状態ですが、躁状態はそれ以上に怖ろしい状態です。
 つまり、博打や性風俗、ブランド品購入などの浪費に走ったり、滅多やたらに喧嘩を売ったり、要するに日常生活に支障をきたすのです。
 北社夫は流行作家として大金を稼いだはずですが、躁うつ病に罹り、株に手を出して自己破産に追い込まれました。

 私も躁が激しいころ、かなり浪費しました。

 躁は遺伝的要素が大きい本格的な精神病ですから、これを抑えるリーマスは生涯手放せません。

 正直、まさか私が本格的な精神障碍者だとは信じられませんが、信じられないことこそ、精神障害である証拠なのでしょうねぇ。

 気ちがいは自分を気ちがいだとは思わないそうですから。

 そういう意味では、私は自身が気ちがいだと認識しているだけマシかもしれませんね。

 でも私はいっこうにかまわないのです。
 精神障害と言っても病気の一つに過ぎません。
 40代も半ばとなれば、誰だってどこか体に不調をきたすものです。
 それがたまたま精神障害だっただけのこと。
 その障害を抱えながら、私はつまらぬ仕事に日々出掛け、日常生活に支障はありません。
 
 私はむしろ、その程度の障害で良かったと、喜んでいるところです。 

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