無理目

仕事

 今日も今日とて何をしてるんだか分からないうちに、バタバタと忙しく働きました。

 午前中は、他機関の研究者からの無理目の要求にどう応えるか、関係各所と相談し、根回しをして終わりました。
 幸いだったのは、午前中に一応の方針が固まったこと。

 午後は会議でした。
 規則や法律に疎い研究者からの様々な質問に、一々根拠法規を説明しながら会議を転がすのは、なかなかしんどいことです。

 しかし我々は、教育研究職員であると行政職員であるとを問わず、国の法規や規則に縛られる立場。
 教育研究職員だからと言って、わがままは許されません。

 しかし、教育研究を旨とする職員は、第一義的に個人の業績を上げることを目指す本能をもっています。

 一方、学術行政を旨とする我々は、組織の論理を何よりも大切にします。

 そこに軋轢が生じるのは、この業界の宿命と言って良いでしょう。

 そうは言っても、同じ組織で働く同業者。
 理を持って冷静に、フレンドリーに説明すれば、学術行政を旨とする事務職員を敵に回しては、教育研究職員は手も足も出ないことを理解してくれます。

 金と人事を握っているのは行政職員なのだから、当たり前のことです。

 それにしても人間が行っている仕事、わけても組織で働く者が行う仕事の大半は、根回しや会議、交渉など、利害調整や同意の形成ばかりであることに愕然とします。

 政治家がやっていることなんて、ほとんどそれしかないと言って良いでしょう。

 そんな仕事を20年以上も続けて思うのは、農業や漁業などの第一次産業や、職人などおのれの技術に恃んで生きる人々がうらやましいこと。

 うまい野菜を作って売ったり、素晴らしい細工の工芸品を作って売ったりすることは、大層楽しそうに思えます。

 しかしそれは、単なる無い物ねだりなんでしょうね。
 隣の芝は青く見えると申します。

 どんな仕事でも、金を稼ぐというのは並大抵のことではありますまい。

 縁あって就いた今の仕事、途中、精神障害で長期の病気休暇を余儀なくされましたが、ここ4年ばかりはきちんと働いています。

 今となっては慣れた今の仕事にしがみついて、安定した生活を楽しみたいと思っています。

 明日はこの前の日曜日にイベントがあったため、その振替休日です。

 この暑さでは外に出る気も起きないだろうと、すでにツタヤの宅配DVDが2本、届いています。

 明日はホラー三昧で貴重なお休みを楽しむことといたしましょうか。

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