性懲りもなく、また煙管を買ってしまいました。
今までは3千円以下の物だったのですが、今回は6千円ちかく。
吸い口は銀色で装飾が施されており、筒は黒というスタイリッシュなものです。
一目で気に入りました。

幸い、腕時計や宝飾品と異なり、煙管は高くても一万円程度。
薄給の私でもコレクションを楽しめます。
これまで、やたらと長い花魁煙管だとか、真鍮製の黒一色の長い煙管だとか、色々試しましたが、今回のが最も美しいようです。
これで所有する煙管は五本目になりました。
馬鹿ですねぇ。
そうは言っても、工芸品ですから、やっぱり美しい物を所有すると嬉しくなりますねぇ。
それにしても男というもの、馬鹿な生き物だと思います。
鉄道模型に大金をつぎ込んだり、車に過剰な装飾を施したり、私のように煙管に凝ったり。
何か阿呆な物に金を使わなければ生きていけないかのごとくです。
しかしそれが、文化なのだと思います。
一見現実を生きていくのに不要なように思える物に価値を見出すこと。
それは芸術だったり、娯楽だったり、スポーツ観戦だったり。
それぞれの趣味に従って、無用な物に金を注ぎ込むことほど楽しいことはありますまい。
よく文学者なんかが、無用の用、ということを説きますね。
私にとっての無用の用が、今は煙管なのかもしれません。
