今日は父の日でしたね。
つまらないものながら、プレゼントを持って、実家へ行ってきました。
父は現在70歳。
肝臓がんを抱え、常時微熱に苦しめられながら、私に終始笑顔を向け、私の精神障害を案じてくれました。
頭が下がります。
父は175センチの偉丈夫だったのに、ここ数年で十センチも身長が縮み、私と変わらなくなってしまいました。
しかしそれでも、父は巨大な威厳を保ち続けていました。
私に人生を教えてくれ、常に誇り高く生きよと背中で示してくれた父は、今、人が死に向かって衰えざるを得ない姿を示してくれています。
私はそれを、限りない父の愛情と受け止めています。
死にいく姿など、誰が人に見せたいでしょう。
父の格好悪い姿ですら、私には最高に格好良く見えます。
私はただ、父に一つの言葉しか言えません。
受け継いだ限りない誇り、プライドを捨てることはありません、私は父上の子として生まれ育ち、この上なく幸せでした、と。
だから父には、痛ければ痛いと言い、苦しければ苦しいと言ってほしいと思います。
もう息子は、すっかり大人なのですから。
もう気取らなくても、父上の気持ちは分かっています。