社会・政治

 変な事件が起こりましたねぇ。

 犬が見知らぬ男に蹴られ、飼い主が怒って男を突き飛ばしたところ、男は頭を強打して死亡したそうです。

 男71歳、飼い主64歳、いい年じゃありませんか。

 それにしても、飛びかかってきたわけでもないのに、なんで犬を蹴っちゃったんでしょうね。
 まずそれが不思議。
 で、死ぬほど強く突き飛ばした飼い主、これも不思議。
 不思議な人と不思議な人が、不幸な出会いをしちゃったということでしょうか。

 お話に現れる犬というと、「フランダースの犬」とか「忠犬ハチ公」とか「南極物語」とか、割合人間によくなついて、人間に親和性を持ったものが多いような気がします。
 これが狼になると、「赤ずきん」とか、急に怖ろしい怪物として描かれるのだから不思議なものです。
 あ、そういえば、井上ひさし「ドン松五郎の生活」という異色の物語もありました。
 人間の言葉を理解し、ワープロで人間と会話する犬のドン松五郎が起こす大騒動です。
 でも基本的に、犬は人間に従順ですね。

 一方猫といえば、なんといっても「吾輩は猫である」でしょうねぇ。

 勝手気まま、自分は人に飼われているなどとちっとも思わず、むしろ自分の家に勝手に人間が住みついているくらいの勢いです。

 私は犬も猫も飼ったことがありませんが、実家では犬と猫を飼っていました。
 犬はもちろん、猫も家には一歩も入れませんでしたね。
 人間と犬猫の間には超えてはいけない一線があり、それが実家では家にあげないということでした。

 もし犬か猫に生まれ変われるのなら、私は大金持ちに飼われる猫がいいですねぇ。
 もちろん室内で飼われて、家から一歩も出ない、優雅な猫です。
 飼い主は自分の召使だと思い込んで、孤高の矜持を保つのです。

 犬はいやですねぇ。
 いつも飼い主の顔色をうかがって。
 散歩させなかったら吠えまくって。
 面倒くさいことこの上ありません。

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