今日の午前中、マンションの管理組合の理事会が開かれました。
今年度は9月から12月まで大規模修繕工事を予定しているため、大半はその契約の中身を審議することに充てられました。
マンションの管理業務を委託している住友不動産と契約を結び、見積競争の結果工事業者も決まりました。
前回、住友不動産が工事請負代金の13%を管理費として要求しましたが、私は10%を主張して譲らず、会社に持ち帰って検討いただいた結果、9.8%でやってもらうことになり、金額面はすぐに決着しました。
問題は契約の中身、第三者に損害を与えた場合の賠償責任は管理組合にあるという条項が引っかかりました。
どの工事でもこういう条項でやっている、というので、それなら民法なりに根拠となる条文があると思うのでそれを示してほしいと言ったらしばし沈黙。
次回までの宿題にさせてくれ、とのことでした。
また、前回示された仕様書では、工事時間は8:30~17:30までとなっていたのが、今回、8:00から18:00に伸びていたため、その説明を求めると、これが職人の世界では当たり前の時間です、との答え。
説明になっていません。
工程表はもちろん、契約から住民説明会、着工までのタイムスケジュールも示さず、これで契約してくれの一本やり。
それは無理というものです。
結果、通常月末の土曜日に理事会を開催するところ、5月末には契約を結ばないと9月着工に間に合わないということで、5月12日(日)に臨時の理事会を開催し、それまでに宿題を片付けて書面で提示してもらい、それを元に5月末の理事会で契約を交わすこととなりました。
次の議題で驚愕すべき事態が起きていることを知らされました。
立体駐車場の消火設備に不具合があるというのです。
30万円ほどの見積をもってきていました。
理事長はもう少し値引いた見積を次回までに提示してほしいようでしたが、私はこの金額で良いから今日にでも修理してもらいたいと主張。
なぜなら消火設備に不具合があるというのは明らかに法令に違反していますし、安心して車の出し入れができないからです。
私が法に違反していると指摘すると、住友不動産の担当者は、いかにも呑気なことを言いだして私を驚かせました。
すなわち、3年に一度消防署の立ち入り検査があるが、一年以上先なので慌てることはない、と言うのです。
お気は確か?
消火設備は立ち入り検査のために設置するものではなく、安全を担保するためのもの。
ただちに修理願うこととなりました。
前回、私が13%から10%への値引きを執拗に求め、結果、80万円も値引いたことをよく覚えている理事長も住友不動産の担当者も、この件に関し私が値引きを求めないことを不思議に思っているようでしたが、物事には至急進めなければならないことと、腰を据えて交渉すべきことがあり、消火設備の件は金額には目をつぶって至急行わなければならない案件に違いないと思い、そう主張したのです。
一年ほど前、マンションの隣に建っていたパチンコ屋が取り壊され、跡地に小規模な葬儀場ができました。
葬儀場に面した方角の4階に住む住民が、線香臭に悩まされているということで、葬儀場ができる時に管理組合と交わした管理運営協定書の中に排気を徹底する条項があり、これに葬儀社が違背している可能性があるため、理事一同で葬儀場の排気設備を現場確認し、必要があれば理事会に葬儀社の社員を呼んで対応策の説明を受けることとなりました。
私は寺で生まれ育ちましたので、線香の香りは良いものだとしか思いませんが、世の中にはあの香りを嫌う人もいるのですね。
もっとも、そのことを訴えてきたのは一人しかいいないので、気にし過ぎのような感じがします。
その他もろもろの議題をこなし、理事会は10時から12時までかかってしまいました。
せっかくの土曜日の午前中がつぶれてしまいました。
これでは半ドンではないですか。
しかし、日ごろ職場の責任だけでなく、家庭での責任と地域社会での責任と、三つをこなして一人前と主張している私にとって、これは地域社会への責任ということで、ある意味職場の仕事以上に重要な仕事です。
私たちマンション住民の生活に直接的に影響を及ぼすわけですから。
任期は一年。
来年の3月末まで、真摯に取り組みたいと思っています。